セルゲイ・プロコフィエフ
4つの小品 op. 4
精神疾患などに見られる症状を割り当て
1. Reminiscences(追憶) アレキシサイミア(失感情症) 2. Elan(躍動) 躁状態 3. Desespoir(絶望) 鬱状態 4. Suggestions Diabolique(悪魔的暗示) 精神病症状
あくまでも私が抱いているイメージです。(とりあえず経験と知識がベース)
アレキシサイミア、別名失感情症は感情を失う、でなく感情を認知できない、表現できないという状態です。
「追憶」のなんだか・・・言葉で表現しにくいですが感情の幅を抑制されたような印象からのチョイス。
「躍動は躁状態に見える焦燥だったり、コントロールできない思考のぐるぐるだったり、「ハイになる」とは違った面を強調。
「絶望」はもう聴いてそのまま。この曲と次の「悪魔的暗示」がこの症状割り当ての始まりでした。
「悪魔的暗示」はベルリオーズの「幻想交響曲」の第1楽章に見られるアヘンによる幻覚と夢、に似たようなところがあったのと、直感でこの曲の「悪魔」というのは神話的なものではなく恐ろしい幻覚を見せたり、人を疑心暗鬼に陥れるような事を言ったりする、幻覚や妄想という精神病症状を擬人化したものかな、と出会った時に思い、そういう解釈で愛するようになりました。実際元のロシア語のタイトルはそっち方面に近いようで(翻訳は難しいそうですが)。直感も侮れないです。
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